文字と気持ちの墓場

二人の息子のおかーちゃんしながらコスプレと同人活動やってます

一歳の次男が痙攣で二回救急車搬送された話

(今日の日記は、医学的云々とか、病気云々とかについては全然細かいことわかりませんので、ただの日記だな~と読んでもらえたら嬉しいです)


うちの次男。もうすぐ二歳、現在一歳。すくすくと成長し、二人目だからか猛スピードで色んなことを履修し、生後四か月には寝返りをマスターしたという経歴の持ち主です。長男がやっとえっちらおっちら歩き始めていた一歳の誕生日には、爆速で走る姿が見られました。早すぎや、君。

しかしまあ、親のひいき目もあって「町内で一番かわいいのでは???」と思うくらいにはかわいい。ぱっちり二重、ばしばしの「つまようじ何本乗る?」みたいなまつ毛、ちゅるんとした口元。「ぱぱ、まま、にーに!」などの、親をピンポイントに狙った言葉も習得しており、本当に元気に育ってるわ~~と思ったりしておりました。

 

ら、表題ですよ。ええ。

事の始まりはノロウイルス感染。げろげろと吐き、下痢もし、病院にも行き、まあでもノロは本当に落ち着くのを待つしかないしな…と看病に明け暮れること数日。ようやく吐かなくなったなぁ、と思ったりしていると、それは突然やってきました。

 

痙攣。

 

いやもうほんまにびびった。マジでめちゃくちゃビビった。急に、何の前触れもなく痙攣。

そこにはさっき書いたようなかわいいぱっちりお目目の次男ではなく、眼球があらぬところに向き、そんなのけぞり方する?くらいのけぞりながら、がくがく震える、私の知らない次男がいました。

もうパニックですよね。頭の中はしっちゃかめっちゃかで、子どもの名前を叫びながら肩を掴みました。それ、絶対やったらアカンやつやおかあちゃん

しかし、ドクターストーンの千空が言っていたけれど、「人間のパニックは20秒しか続かない」のです。いやもうほんとそれで、20秒くらいはパニックになっていたけれど、21秒目からはっとして、かつて見たことのある対処法を頭の中で思い出していました。

時間計るんや!!と思い出し、スマホを長男(びっくりしてぽかーんとしていた)に取ってもらい、ストップウォッチをスタート。それから震える手で電話…どこに?旦那?小児科?……そういや、前見た育児ブログで、痙攣で救急車呼んでたな。

 

人生初の119。

 

いやしかしほんま、すごいですね。こっちはパニックで噛み噛みのことしか言えないのに、落ち着いた丁寧な声で色々話してくれるので、なんかもう、すげぇな…って思いました。

「今向かってますからね~」っていう一言にほっとした覚えがあります。救急隊員の人に話してるうちに、次男の痙攣は治まり、すぅ…とそのまま気絶するように眠りました。これにもまためちゃくちゃビビって「え!?!?!?!!?寝たんですけど!!!!!!!」ってデカい声で叫んでしまった。「はい、そういうことありますよ」と冷静に返されました。あるんやて。

とりあえず準備しないと!!!!!ってなって、次男を横向きに寝かせて、「ええか、次男くんのこと見とってな。お腹そっと触って、息してるかどうか確かめてな」と、今思えば五歳児にはかなり無茶なお願いを長男に振り(してくれました。本当にごめん、ありがとう長男)、自分は準備。そうしている間に救急隊員の人が到着。早い!!!!!

 

家の前に救急車が止まっとる。

 

「家の裏でマンボウが死んでる」くらい現実味のない映像でした。う、うぉ~後ろから乗るんや…とこわごわ息子を抱っこしながら搭乗。長男も一緒に。救急車や…と少し感動した顔してて、わかるよ…と内心頷きました。

 

「救急車搭乗! 発進!」(ダンダンダンダンダンダンダンダン……)

 

みたいに、エヴァーみたいに急発進は別にせず、乗ったらまずは「どういう状況だったか」「どこに搬送するか」を話します。救急車に乗ったら即行くかと思ってたからちょっとびっくりしました。話の中で「昨日かかりつけの小児科で診てもらった」ことを言うと、そのままかかりつけの小児科に電話してくれ、そこが受け入れてくれることに。(そうしてるうちに、連絡した旦那が来てくれて、長男は旦那と一緒にいることになりました)

 

そんで、発進ですよ。当たり前なんだけど、めちゃくちゃ「ピーポーピーポー」って言うんやな…とか当たり前のことを呆然と思っていました。

 

腕の中の次男はぐっすりで、ぴくりとも動かんくて、なんかものすごく、ものすごく軽く感じて、それがめちゃくちゃ怖かった。

 

こんなにちっちゃくて、まだ言葉も全然喋れなくて、友達だってまだぼんやりした状態で、もうほんとうに、まだ、なんもしてないんですよ。

一歳って、生まれて、笑って、遊んで、食べて、駆けて、そんぐらいじゃないですか。

まだ友達と遊んだり、夜更かししたり、勉強で悩んだり、恋したり、好きな人見つけたり、大事なこと見つけたり、とにかくそういうこと、まだ全然、できてないんですよ。

そんな状態で、こんな軽くて小さい生き物が、死ぬのは本当に、駄目だ、って思ったんですよ。

 


小児科に到着して、すぐさま診察室に。痙攣は治まっていたので、とりあえず点滴をしようという話になりまして、点滴…になったんですがええ、これがもうほんまにえらいこっちゃでして。

 

起きる一歳児!暴れる一歳児!点滴が理解できない一歳児!引き抜く一歳児!血まみれ一歳児!泣き叫ぶ一歳児!!

 

みたいなのを二時間くらい繰り返しました。最終、子どもの上に覆いかぶさってずっと押さえつけていました。隣に別の点滴しているおっきい子が寝ていて、「ほんとすいませんすいませんすいません」って親御さんに謝ったら、「大丈夫ですよ、こういう時はみんなありますから、お互い様です」って言われて泣いてしまった。本当に、自分もこういう風に返せたらいいなぁ。ありがとうございました。

 

でもまあ、点滴も何とか終わり、このぐらい元気だったら大丈夫そうやなぁって先生が最後診察……してくれてる時に二回目の痙攣。

 

先生がはっきり一言。

「あ、あかんわ。救急車呼ぼ。入院や」

 

二回目の痙攣もまあビビりましたよね。でも「病院」でっていう場所の安心感は、半端ない。先生がテキパキと指示してくれて、寝かせて座薬を入れて、二分くらい痙攣したあとまたすとんと寝落ちる次男。

 

そんで、私は最初の痙攣が起こった時からず~~~~~っと、ぼたぼた泣いてたんですけど、もうここでまたどばっと涙が出てきて、でもこれは悲しいとか辛いとかそういうのもあるけど、とにかくパニックを抑えるために脳が落ち着かせるために出してる涙だな…と思って受け入れてだぁだぁと流してたら、看護師さんがティッシュくれました。ありがとうございます。

 

そうしてると二回目の救急隊員の人到着。「あ~二回目起こしちゃったんですねぇ…」と、大変でしたね…という感じで気遣ってくれたのでまたどばっと泣きつつ、息子を抱えて小児科からもう一度救急車へ。

 

いやそんでね、診察室から待合に出た時、もうね、すごかったの。救急隊の人について、泣きながら横たわる子供を抱きかかえて出てくる母親ですからね。もう、すごい、すごい視線。みんなガン見。映画のワンシーンじゃん!!!!ってなんかバグった脳で思いました。いやすごかった。

 

そんででっかい病院に救急搬送されたわけですが、二回目はもう、すごかった。爆速。三車線ある道路に入った時「中央走るので開けて下さい」って道を作っていたのには感動した。モーゼって多分こんな気持ちだったんだと思う。いやでもほんとうに、こうやって、懸命に走って下さった救急隊の人には感謝しかありません。

 

結果まあ入院になったのですが、待っている間に三回目の痙攣をおこしたりして、看護師さん誰もおらんかったから息子抱えて「誰か来てください!」みたいなドラマみたいな叫びを起こした後、「あ、ナースコール押せばいいんや…」と一人でカァ…となったりしましたが、その三回目の痙攣が最後の痙攣でした。

 

入院生活もめちゃくちゃほんまに大変だったんですけどね。いやもうマジで、疲弊。

痙攣が収まり、下痢はちょっとあるけれど基本的にははちゃめちゃに元気な息子が病室で暴れまわるのを相手するお仕事でした。疲弊。

数日入院してたんですけど、ほんと…なんか入院付き添いの親ってみんな同じような顔してますよね…疲弊……。

 

もうめちゃくちゃ入院してる人たくさんいて、そんな中で看護師さんもうめちゃくちゃ良くしてくれていて、先生も丁寧に見て下さって、今ほんまにほんまにコロナ禍で大変なのに、感謝しかないな…って改めて医療事業者の方に感謝の念を送りました。本当に本当にありがとうございます。


数日で退院し、その後脳波の検査(これもまためちゃ大変だった)で異常なし!とのお墨付をもらいましたので、次男は今日も元気にしております。

 

なんの痙攣だったん?という理由ですが、「胃腸炎による痙攣」でした。

https://medicalnote.jp/contents/170626-009-RH

高熱による痙攣は知っていたんですけど、胃腸炎で痙攣になるって知らんかったから、ほんまにへー!ってなりました。あるんですって。詳しいことはまあ、各自調べて頂いて…なんですけど、今日ブログをこうして書こうと思ったのは、「こういうのもあるんやて」という記録を何か残しておきたかったからです。

 

というのも、私が最初にパニックになった時、一番に思い出したのは色々読んだ育児ブログの情報でした。育児書とか、なんか講習会の内容とかじゃなくて、趣味として読んでいたその記憶が、ぱっと一番に出てきました。そのおかげで救急車を呼ぶことができた。痙攣の場合はね、救急車呼んで正解ですよ、って言われて、私は本当にほっとして、ああ、よかったなあ、って思ったんですよね。

 

だからまあ、こういう私もただの日記だけど、書いておこ!と思ったわけです。まあ只の日記ですけど、本当に、無事に家に帰れてよかったな~~~~!!家、サイコーーー!と今なっております。健康ってありがたいね…ありがとう…。


おしまい!