文字と気持ちの墓場

二人の息子のおかーちゃんしながらコスプレと同人活動やってます

自分自身に呪いをかけるという話

私には呪いがかかっている!

 

とか言うと、「おっと遅い厨二病の発動か?」と思われるかもしれないがちょっと違う。というか厨二病に関しては当の昔に発動してまだたまにぶり返すので諦めています。永遠の14歳を心に飼っている。

 

呪いというのは、「書く」ことに対しての呪いだ。そこそこの悪口なので私は「呪い」と言っているけれど、本当は何なんだろうね。まあとにかく私は

「私の文章は、下手である」

という呪いを自分にかけて、もうずっと解けずにいる。

 

こんなネガティブなことを呟くと「『そんなことありませんよ~』と誰かに言って欲しいから敢えてそんなことを言うのではなくって!?」と金髪縦ロールの悪役令嬢が吠えてくるが、いや誰だ君、じゃなくて、まあその気持ちも、ないと言ったら嘘になる。私は反応を気にする女…。

でも、大抵「自分の文下手だな~~」と、10回思ったとしても周りに分かるように言うのはそのうちの1、5回くらい。大半は胸の内にしまっている。

けれども、自分の文を見かえすたび、「うーん、下手」と思う。そうこの数行でも「でも」と「けれども」がほぼ連続して出ているあたりからなんかこいつ文章上手くないねというのが分かるでしょう。へへっ。(鼻の下をこする)

 

とにかく描写が苦手だ。風景描写、心理描写を細かく書くことが難しい。語彙もねぇ。表現方法も少ない。同じような文言をすぐに使ってしまう、とまあ上げればキリがない。そして自分の文章を読んで、他の人の文を読んで頭を打ちつける。だってマジで最近の人、文章が上手ぇんだもんよぉ~~~~~!!!

 

anakonda69.hatenablog.com

(その辺の話はこのエントリに書いてますので割愛)

 

だからまあ、下手なのは事実なんだけども、それを認めると同時に罪悪感が湧いてくる。それは、私の書いたものを読んでくれる人に対しての罪悪感だ。

 

私の書いたものを、好きだと、楽しいと読んでくれる人がいる。その人達に対して、なんだか申し訳なくなる。

ネガティブな気持ちで、自分の書いたものを読んでウッッッと打ちのめされるのは、その人達に対して失礼なんじゃないかと、思う時がある。 

 

でも、私は私にかけた「自分の文章が下手である」という呪いが解けない。何度も何度もそう思わないように振り払い、見ないようにするけれど、でもやっぱりその事実ががじがじと足元を噛んでくる。これは、呪いだ。

 

 

……と、まあ20代そこそこの私だったら、そこで止まってぐるぐる悩んでマヂゃむとなってたと思うのですが、まあ私も年をとりました!!ので!!!オバチャン!!!なので!!!!

 

「はいはいはいはいあ~~~下手下手下手~~~でも手塚治虫だって上手い人に嫉妬しまくってたしそんなん良くあるよくある~~」

と、チンパンジーのごとく手を叩いて笑ってしまって、「さっ新しい話書こう」と切りかえる。

 

あの漫画の神さまだって、他の人が書いた話を読んで斬新さにびっくりしてその人の原稿を目の前で破ったり、「君は絵がうまいけど、僕もあれぐらい描けるよ」(意訳)とか言っちゃったり、めちゃくちゃ悪口言ったりとかしてたのだ。まあ眉つばの話もあるけど、「手塚治虫 嫉妬」とかで調べたら色々出てきますので。ググってどうぞ。

 

神さまがそうなら、凡人の私なんかもっとそうだ。自分の文が下手だとのたうちまわって、他の人に嫉妬しまくって、羨んで、数字を比べてべそべそ泣いて、そんなこと、めちゃくちゃある。

自分で書いた同人誌を、おそるおそる読むことだってあるし、昔の話を見てそっ…と非公開にすることだってある。色々ある。

 

でも、好きな部分もある。勢いがあるところとか、真面目なシーンでふっと力が抜けるような場面が出てくるところとか、リズム感があるところとか。あと…勢いがあるところとか……(2回目)

まあ、そんな好きなとことか、面白いとことかが読みたくて、今日も書く。私の一番の読者はやっぱり私なのだ。

「こいつ文が下手だな…」と思うと同時に「こいつの話面白いな…」と思うことがある。私は自分に呪いもかけているけれど、自分に祝福も与えている。なんか厨二病的表現で書いてて照れるな……。

 

呪いは、解けるに越したことないけど、解けなくてもなんとかなる。

自分にダメな部分があると分かっていると、そうじゃない部分で補おうと勉強したり、努力したりするしね。DQ8でククールの攻撃力が低いからカリスマスキル上げまくったじゃん。そういうことだよ。マルチェロ戦でタンバリン叩かせる係にしてごめんな。

 

コンプレックスも、嫉妬心も、虚栄心も卑下もとにかくそういうどろどろした気持ちを、私は引きずって、引きずって、「あーあまだ着いてきてるよ」と笑いながら書いている。これは多分、「書く」ということを続ける限り一生消えない気がする。

 

まあその結果、私が好きなものができたらいいんじゃないかな、と思っている。

今日はそういう日記でした。おしまい。