文字と気持ちの墓場

二人の息子のおかーちゃんしながらコスプレと同人活動やってます

人の日記読んで泣いちゃった話

昨日さ~~~~これ読んだんですよ。夜寝る前に。

竹箒日記(リンク先新章のネタバレ含んでます)

そしたらもう、涙が止まんなくて、胸がいっぱいになって、もうすごかったの。寝れないかと思った。いや寝たけど。


なんでこれに泣く要素が??という感じだと思うんですが、私は本当に「報われた物語」にめ…………っちゃくちゃ、弱いんですよ……。頑張って頑張って頑張って走り続けて、それが報われて、憧れの人と仕事できて、ちゃんと見てくれた人もいた……っていうの、いやほんと、すごくないですか?凄いと思います。


そんで、これ読んで今の自分のことを思って、ぐあ~~~~~と来たんですよね。ぐあっと来て、ただもう、涙が出たんですよね。以下自分語りです。ブログだからね!

 

生まれて初めて「物語」と呼べるようなものを書いたのは、12歳の時でした。そんでね、マジで天才なんですけど(自画自賛)、ちゃんと「完結」させたんですよ。すご~~~~く短い話だったけど、きちんと完結させたの。

そんで、「私はすごい!!」って思ったんですよ。

あの時の万能感というか、世界全部が自分の味方のような感覚を今でも覚えています。うっすらと……(いやだってもう何十年も前だから)


で、そこからず~~~~っとなんか書いてて、二次創作もオリジナルもばりばりばりばりもうず~~~~~っと書いてて。最初は原稿用紙、次はワープロ(感熱紙使ってた)(感熱紙知ってる子、おる?)、そしてパソコン。パソコン手に入れた時はもうオリハルコン手に入れたのと一緒よね。サイトも作って、自分の書いたもの公開して、読んでくれる人とちょっとメールしたりなんかして。


いやでもね、2000年代なんすわ。2000年代、しかも同人誌の概念もよくわかってなくて、「イベントってなんですか?」みたいな感じだったので、ただひたすら、せっせと自分のサイトに書いたものを載せるだけ。


もうマジほと~~~~~~んど感想来ない。反応もない。多分読んでくれる人も全然おらん。でもおんなじ学校のオタクの子が読んで感想くれて、それが嬉しくて書いてたなぁ……しみじみ。

 

そこから文章の勉強できる大学入って、また書いて、ず~~~と書いて、色んな賞にも送ったりして、そんで、まあわかったんですけど。


「才能ねーわ!!!」っていうのがわかっちゃったんですよね。


いやまあ……うすうすわかっていた……だって、正直自分の妹の書いたものの方がめちゃくちゃおもろい……才能の塊みたいな人がその辺にはごろごろいて、私がどれだけ毎日色々文字を書こうとも、「あ、ちげーんすね」っていうのがすぐわかってしまう。


そんなこんなで気づけばあんまり書かなくなっていました。結婚する前と、結婚した直後は情緒が不安定だったので、自分を慰めるための童話をちょろっと書いていたけど、それだけ。子どもも生まれて、ピクシブは漫画とイラストを見るためのものでした。…………。

 

そしたらこれだよ!!!!!いやもう何があったん!?!?!?って言う感じなんですけど、爆発的にめちゃくちゃ書くようになって、ここ数年で、え……?何百万字書いたんですか……?みたいなイカレポンチゼリーになって楽しく暮らしています。


それで、昨日、あの文章を読んで泣きました。もうめちゃくちゃに泣きました。

だって、私今、すげ~~~~~幸せなんだもん。そうだ、私だって報われてたんだ、っていうのがわかって、もうほんと、泣けて泣けて、仕方なかった。


だって本当にさ、あの頃に比べたら、もう全然ほとんど誰も読んでなかったサイト、ブログ時代に比べたら、今もうめっちゃ読んでもらってる。マジで。

感想ももうほんとうに、信じられないくらいもらってて、「都市伝説ですか?」って思ってたお手紙ももらったことがある。それも直接に。全然全く分からなかったイベントに参加するようになって、自分でも本を出した。

「死ぬまでに本を出せるようになりたい」って思って色々大学で学んだけど、そんで思ってたのとはちょっと違うけど、それでも本、出してる。

しかもさ~~~!表紙描いてもらったりしてるんですよ。え!?すごくない!?!?好きな作家さんと合同誌作っちゃったりもしてるし、設定とか言いあってきゃっきゃもしてるし、書いたSSにイラスト付けてもらえることもあったりして……。


え!?前世の私、めっちゃ徳詰んでるやん!!ってぐらいめちゃくちゃ、なんか、すごい。すごいんよほんと、あの頃を知ってるから。


でもそれって、私がず~~~~~~~っと書いてきた、おかげなんですよね。

誰も見なかった、マジで誰にも見せないような文章をひたすら、ずうっと書き続けた。お話を作ることが日常的になった。「自分はどんなものを持っているのか」を、書くうちにわかるようになった。

それは、誰にも見向きもされなかった数十年のおかげです。

 

もう書かないと思ってた。書いてもな〜〜んもならんわ、って思ってやめようとしてた。


でも本当はさ、私、ずっと書いていたかった。


才能ないやって放り出したつもりだったけど、本当は書いていたかった。書いていたかったんですよ。そしてまた、結局書いていて、しかも色んな人に見てもらえてる。

 

ね、報われてるでしょ。


それに気づいたらなんかもう胸がいっぱいで、ただもう、しくしくと泣きながら寝ました。

嬉しくて幸せで、新しいちかちか光るものがまた溜まって、ああ、こんな日に死ねたら嬉しいなぁ、と思いながら。

 

まあ、これはぜ~~~~~んぶ「今」の話で、また全然書かなくなるかもしれない。それはもう、わからない。

でもさ、「今」の私は幸せで、確かに報われているから、だからこう、色々マジであるけど「生きててよかったな~~~~~!」と思える日がいっぱいある人生で、良かったなと思いました。辛い日もあるんですけどね!普通に「死にて~~~!」ってなる日もまだいっぱいあるんですけどね!でもなんか、報われる話ってやっぱり好きだな。これからも書いてこ!

 

おしまい!